トネリコの憂鬱

つつましやかに暮らしを綴る。好きなものを語る。時々、毒も吐く。地方住みアラサーの日々。映画と漫画がないと生きられない人生。

夜の闇に溶け込んでしまいたい

 

 深夜2時、どす黒い感情が胸の内に渦巻いている。

一昨日、令和4年度分の給与所得の源泉徴収票を貰った。その紙切れをまじまじと眺めるたび、改めて自分の年収と手取りの少なさに絶望する。所詮、田舎の事務職なんてこんなものなのかもしれない。そこに表記されているのは傍から見れば、底辺だと後ろ指差されても反論できない金額。老後2000万どころか、海外旅行やマイホームも、夢のまた夢、だ。

ほぼフルタイムで働いているのに非正規なのってほんっと損だ。仕事量は年々増えていってるのに、給料はたった数十円しか上がらず、雀の涙のボーナスさえも出してくれやしない。その他諸々の要因も重なって、はっきり言って今の職場に対するモチベはもうすでに5%を切っている。国に払わないといけないお金はどんどん増え、物価や光熱費にガソリン代もおそろしく高くなるわで、先の見えない閉塞感にじわじわと首が締められていくこの感じが、苦しい。

 職場の同期は職種こそ違いはあれど、冬のボーナスをわたしの2ヶ月分の手取りでも追いつけないような金額を貰ったらしい(直接聞いたわけではないが、狭い事務室内で本人が他の人に話しているのが嫌でも耳に入ってしまった。) …その確固たる事実は、源泉徴収票の件で沈んでいたわたしの心にさらに追い討ちをかけるように惨めさを運んでくる。なんたる格差。

同年代でも自分の何倍も稼いでいる人がいるのを目の当たりにして、このままじゃいけないと思うのに、わたしはどんな道を進めばいいのか分からない。目的地が不明です。仕事帰りの運転中、車のなかで聴いていた林檎姐さんの【走れゎナンバー】が延々と脳内BGMでエンドレスリピートしている。『焦れったいわ、面倒臭いわ、どうしようもない。ドライバー失格。運転出来ていないもん。要は自分さえも。ハザード。』

 所詮自分は会社の都合のいい歯車の一部なんだなと思う。非正規が嫌ならさっさと正社員に転職すれば?と言いたい人もいるかもしれませんが、体調や色々な事情があって非正規で働いている身なので、そういう意見は豆腐メンタルのわたしにはどうか突きつけないでいただきたい。とはいえ、あと1年、あと1年…となんとかここまでやってきたけど、そろそろ辞めどきじゃないだろうかと切実に考える日々だ。

他人と比較するな、気にしちゃいけないんだ、と暗示のように頭の隅に言い聞かせても、どうしたって薄暗く重い感情に呑みこまれてしまう日がある。今夜がまさにそれ。忘れたい。逃げたい。この瞬間、いっそ都会の眠らない夜の繁華街で、全然知らない誰かと朝がくるまで、とことん気が済むまで遊んで飲み歩けたらいいのに。でも物理的にそれは不可能だ。こんなとき、田舎は逃げる場所が少なくてつくづく嫌でたまらなくなる。

 


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