トネリコの憂鬱

つつましやかに暮らしを綴る。好きなものを語る。時々、毒も吐く。地方住みアラサーの日々。映画と漫画がないと生きられない人生。

洋画ホラーログ【No.2】超簡潔感想(ネタバレ注意)

 

 洋画ホラーログ【No.2】(動画サブスク・映画館等)です。

なんかもう、鑑賞後からのレビューが遅すぎて、いつ書き留めたのだっけ?という感じ…。しかしどんなに時間が経っていようが、洋画ホラーの記事を書くのはやっぱり楽しいしわくわくするのでそこは遠慮しない。今年映画館に足を運んだものやサブスクごっちゃになってますがあしからず。

他にも色々見ているのだけど、ちょっと時間的にも書ききれないので(すいません…)とりあえず比較的メジャーな作品でまとめました。

 軽~く緩い、個人的な感想。超短いよ!(*ネタバレ注意)

 

 

【セイント・モード/狂信】

 過去の恋人とのトラウマからカトリック信者になった看護師のモード。余命わずかな元有名ダンサーの女性(モードとは対照的な自由奔放な快楽主義者)を在宅看護することになったのだが、患者の魂を救うことに取り憑かれ、神への信仰心がとんでもない方向へいってしまい暴走しだす…というあらすじ。

終始、不穏な音楽と陰湿な画面がつづくアート系の宗教ホラーだった。主人公のモード、熱心なカトリック教徒かと思いきや貞操観念はぶっとんでるし、いきすぎた信仰心で手段を選ばなくなり周りを巻きこみはじめるわで見ているこちらとしては勘弁してくれよと思う。

ラスト1秒、生きながら火あぶり状態のカットにはゾッとした。本人は聖女のつもりで彼女の魂は浄化されたのかもしれないけれど、違う視点から見れば一種の狂人でしかない。


www.youtube.com

 

【ザ・スイッチ】

 地味なJK・ミリーと連続殺人鬼のおっさん、ブッチャーの体が入れ替わる話。今年日本でも似たようなドラマがあったな、あっちはホラーじゃないけども。ストーリーはホラーコメディ版【君の名は。】みたいな…(ちょっと違う

完全にヴィンス・ヴォーン目当てで観たのに、ミリー役のキャスリン・ニュートンがすっごく可愛くて、それなのになぜか作中では冴えない地味キャラという扱い。ミスキャスト、とまではいかないものの…。ブッチャーinミリーのイケイケな感じもいい(あんなに可愛いメイクができるなんてブッチャーは女子力高すぎるんじゃないかな?

ブラムハウスで軽妙なテンポなのもあって【ハッピー・デス・デイ】と似たような雰囲気だ。殺人鬼と入れ替わってしまった主人公を受け入れてくれた友人たちの存在が優しかった。


www.youtube.com

 

【透明人間】

 海辺の邸宅で天才科学者の恋人・エイドリアン(異常なほど束縛してくる)と暮らしていたセシリアは執着心の強い彼との生活に疲弊してしまい、逃亡したのち友人宅に身を寄せ静かに暮らしていた。ところがある日、エイドリアンが自殺しセシリアに莫大な財産が遺されたとの知らせが入る。しかし恋人の死に確信が持てないセシリア。やがて、彼女の周辺では奇妙な出来事が立て続けに起こりはじめ…。

 透明人間、と聞いてどうせ【インビジブル】みたいな映画なんでしょ?とあまり期待せずに観たのに、いやはや、個人的にはサスペンス色の強めなこっちのほうが断然おもしろかった。天才科学者でもこういうゲスな方向に発想を使ってしまうのがただただ残念でしかない。

光学迷彩スーツの、集合体恐怖症の人ならきっと目を背けたくなるような気持ち悪いデザインが◎ちなみに、現代の技術では光学迷彩スーツを作るのも不可能ではないらしい。すごい時代になったものだなぁ。


www.youtube.com

 

クワイエット・プレイス〜破られた沈黙〜】

 音を立てると反応して襲ってくるエイリアンが蔓延る世界。とにかくひっそりと音を立てずに手話で会話をしたり、まさかの出産で一波乱あったりと懸命に生きている家族が奮闘する前作がなかなかおもしろかったから、続編も楽しみにしていたのだけど…。

冒頭15分の前日談からして最高でしかなかった…!映画館が完全無音になるスリル、唾を飲むことでさえ躊躇してしまうあの緊張感。”奴ら”は泳げない、という新たな弱点や所々設定で突っ込みどころはあったものの、演出が巧みなのであまり気にならない。

今作は隔絶された安全な島で暮らすコミュニティや邪魔な他人を排除しようとする凶悪なグループが登場したりと、どこかウォーキング・デッドを彷彿とさせる要素が出てきたりした。

エミリー・ブラントの熱演も素晴らしいが、それ以上に聴覚障害をもつ長女・リーガンと、亡き夫の親友であったエメットを演じるキリアン・マーフィーがめちゃくちゃ主人公しててとても良かった(キリアン・マーフィーは…いいぞ…!


www.youtube.com

 

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。】

 みんな大好き死霊館ユニバースの7作目。悪魔に憑りつかれていたのを理由に殺人の無罪を主張する青年を救うため、警察に協力をしながら事件の調査を進めていく心霊研究家のエド&ロレイン・ウォーレン夫妻。

これまでの敵は悪霊や悪魔といった存在だったけど、今作では新たに”悪魔崇拝者”的な厄介なキャラが登場する。呪いの原因を探る過程は見ごたえがあり、そもそもこれが実話がベースになった作品というのだから怖い。エンドロールでは実際の悪魔祓いの最中の音声の記録が流れるというヒヤリとするオマケつき。

死霊館の、ウォーレン夫妻が活躍するシリーズは物語の根底に夫妻の愛情物語があったりするので、その点では安心して見られるのがいい。


www.youtube.com

 

【マリグナント 狂暴な悪夢】

 ある日を境に、目の前で恐ろしい殺人を目撃するという「悪夢体験」に苛まれはじめるマディソン。予測不能な素早い動きと超人的能力で人々を殺していく漆黒の殺人鬼。彼女が夢の中で見た殺人の数々は、現実世界でも起きてしまう。 殺人が起きる度、マディソンはリアルな幻覚かのように殺人現場を疑似体験し、少しずつ自身の秘められた過去に導かれていく…といったあらすじ。

 海外ドラマみたいな超かっこいいOPから始まり、マニアックさとエンターテイメントのバランスの取れているジェームズ・ワンならではの激アツなホラーだった。ヴィジュアル、アクション、カメラワークも遊び心と作り手の気合が伝わってきたし、多少の強引さはあるものの伏線回収もスッキリ、もうさすがとしか言いようがない。あんなの、予告からじゃ全然予測できないよー。

ラスト30分のこれでもかというギアの入れかた、ちゃんとR-18していたので大満足。マディソンの可愛い妹が常に姉の味方なのが救いだったかな。映画冒頭から悪性腫瘍、がやたらと強調されていたのはそういう意味だったのか。こ、後頭部ときたか~!その発想はなかった…すごい…!!からの、警察でついにハジけてしまったガブリエルくん無双、怒涛の展開に興奮しすぎて脳が溶けるかと思うほどの映画体験でした………ジェームズ・ワン、一生ついていくわ。


www.youtube.com