トネリコの憂鬱

つつましやかに暮らしを綴る。好きなものを語る。時々、毒も吐く。地方住みアラサーの日々。映画と漫画がないと生きられない人生。

銀世界

 

 大寒波の影響でアパートからの通勤が困難なため(山陰道は未だに通行止めが続いてるし、その影響で国道9号線も渋滞してるらしい)数日間は実家から通勤をすることにした。

【10年に一度の大寒波】などと天気予報で大げさに注意喚起するものだから慄いていたのだけど、昨日の午後の2時以降から恐るべき早さで雪が積もりはじめた。仕事帰りの運転中なんて、現在進行系で多雪地域に住むわたしでもちょっとこれまでに経験したことのないようなヤバいホワイトアウト状態だった。

外はほとんど外灯もなく真っ暗で、あまりにも猛烈な吹雪のせいで車のライトを点けていても数十メートル先がまったく見えず恐怖を覚える。仕事どころか、外出するのも危険な天候だ。『なんでこんな日でも働きに行かなくちゃならんのだ!』と心のなかで毒づき、と同時にどうか無事に帰れますようにとも願いながら時速20〜30キロくらいでのろのろと走りようやく実家に辿りつくも、そこから地獄の雪掻きを開始。短時間でもびっくりするほど雪深くなっていた。しかし家の駐車場の雪をどかしておかないと、後から帰ってくる家族の車を停めることができない。寒さと重労働でしんどくなっているところへ救世主のように妹が帰ってきてくれて、ふたりではぁはぁ言いながらせっせと雪掻きを頑張った。

1時間ほど経ったころ、実家の道路の近くで車のマフラーがブイブイ鳴っている音が。心配になってその車の主のもとへ近づいて声をかけたら、どうやらタイヤが雪にはまってしまったようで(実家の近所に住む青年だった)スコップで雪を掻いたり、他にも何人か近所から助っ人が駆けつけてくれて、みんなでその車を押したりしてなんとか救助。吹雪で髪は濡れてべしょべしょ、眼鏡は曇るし寒さで鼻水は垂れてくるわで、そのときのわたしの姿といったらほんとうにひどい有様だったと思う。

 救助と駐車場の雪掻きが一段落して疲れてへとへとになり、夜ご飯は野菜と豚こまをたっぷり入れたサッポロ一番みそラーメンを食べた。冷えきった身体に熱々のサッポロ一番みそは美味しすぎる。