トネリコの憂鬱

つつましやかに暮らしを綴る。好きなものを語る。時々、毒も吐く。地方住みアラサーの日々。映画と漫画がないと生きられない人生。

マッドマックス:フュリオサ

 

 公開初日にさっそく観てきました〜〜〜!!マッドマックス:フュリオサ(ネタバレありなのでこれから観に行くひとはここから下の記事にはご注意ください↓↓


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 物語に緩急ある云々ではなくずっとアクセル全開で改造車やバイクでとにかく暴れまくりな映画だから、セリフはそんなに多くないのに怒涛の2時間半の画面の情報量が凄くて鑑賞後どっと疲れた……。

しかし!さすが期待を裏切らないジョージ・ミラー監督、御年79歳とは思えないほどのパワフルで血気盛んな内容、彼の新作が観れるこの時代に生きていられるのが嬉しい。そしてマッドマックスはやはり大画面で爆音で鑑賞するに限る!!!!!(IMAXで観れるひと羨ましいよ〜

前作の怒りのデスロードは車で行って帰るだけのシンプルさ(褒め言葉)なのにテンシションぶち上げの傑作だったのに対して、今作はフュリオサの過去と復讐に焦点が当たっている。“復讐”という点に関しては、1作目の原点回帰+より派手さと残酷な要素が増し増しな前日譚だった。

 フュリオサ自身はかなり台詞が少なくとも、アニャの眼力から怒りに燃える女戦士としてのフュリオサのギラギラとした激情がこれでもかと伝わってきて説得力は抜群。フュリオサの狙撃が上手いのは亡くなった母譲りのセンスなんだね。しかもあんなハンドルさばきできるのに撮影当時のアニャ、運転免許持ってなかったってマジか…!?目まぐるしいアクションシーンもほとんどスタントなしでこなしたらしいとのこと。アニャ、本当に素晴らしい女優さんだと改めて実感。

 ディメンタス将軍のバイカー集団は結構なイカれ具合で(ヴィランなクリヘムもいいね)あの独裁者の象徴ともいえるイモータン・ジョーがまだまともに見えるくらい…?(笑)フュリオサは断髪してから途中まで女性であることを隠していたけれど、周囲にバレてしまってからもフュリオサ自身に実力があるからあの砦の男社会でもイモータン・ジョーの信頼を勝ち取って最前線を任されてたしね。

ディメンタス将軍はストーリーが進むにつれ部下を簡単に切り捨てたりとやりたい放題だったけど、まだ幼いフュリオサを“リトルD”として一時期は養子にしたり(今は亡き自分の子どもの姿と重ね合わせていたんだろうか?)あの荒廃した世界で生きることへの虚無感も抱えているのが印象的だった。子どもの形見のボロボロのくまのぬいぐるみをずっと身につけてたり、彼も過去に色々あったんだろうな…と推測できるからどこか憎めないキャラではあった。ナレーションだけでサラッと流された40日戦争も気になる。

 警護隊長・ジャックもいい味出してた。ジャックとフュリオサの関係、エモくてジワジワくる。男女のバディー萌えをありがとうございます…!(落ち着け)…ジャックはイモータン・ジョーの配下にしては良心的な奴で(渋い革ジャン姿はどことなくマックスを連想させられた)孤高なフュリオサの良き理解者だったのに、早々に退場しちゃったの残念…。フュリオサの原動力の源は復讐心であることには変わりないものの、ジャックという頼れる相棒がいてくれてたからこそフュリオサはイモータン・ジョーに仕える壮絶な日々でも心を保ち続けられていた部分もあるんじゃないかな。もっとジャックの活躍見たかったー!


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 入場者特典でシール貰えた!

 

【結論】怒りのデスロードとはまた方向性が違うものの、マッドマックス:フュリオサは最高の世紀末劇薬映画だった…!!

男だろうが女だろうが狂った奴しか生き残れないあのMADな世界観大好きすぎるので、貯まったSMTポイントの無料鑑賞クーポン使って近々2回目をキメてこようと思う。

 


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