トネリコの憂鬱

つつましやかに暮らしを綴る。好きなものを語る。時々、毒も吐く。地方住みアラサーの日々。映画と漫画がないと生きられない人生。

【超絶難解映画】TENETを観に行ってきた【ネタバレ有り】

 
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 公開初日、TENETを観に行った。

 今年公開されるはずだった数々の話題映画が延期される中、ノーランの待望の新作ということで(この情勢で公開に踏み切ってくれたのにはひたすら感謝、今の映画界にとっての希望の星…!!)嬉々として映画館に向かいました!鑑賞中、話の大枠は把握できたものの、悶絶レベルの難解さとノーラン独自の哲学的要素(これはノーラン作品ではおなじみだけど)、物理学に両足突っ込んだような世界観に、脳内処理能力が追いつかず…!!でもこの監督の独創的な世界観と発想力には毎回驚かされてばかりいる。難解さでいえば、インセプションインターステラーの比じゃないこの作品を理解できる人は果たしてどれほどいるのだろうか…?逆行と順行が入り乱れ、もうカオス…。しかしながらCG嫌いな監督がこだわった、実際行われたという空港でジェット機を倉庫に突っ込ませて爆発させるシーンや出演者を悩ませたらしい逆行アクション等、迫力が半端なかった。

劇中のヒロイン・キャットの、モラハラ夫からの脱却と復讐へのシナリオや伏線回収には「おぉっ!」思わずにはいられなくて、ネット上の考察では名も無き男のバディ・ニールはキャットの未来の息子説があったのだけど、それならニールがやけに名も無き男に対して最初から友好的な態度だったのがなんかしっくりきた。キャットの夫で謎の武器商人であり時間逆行システムを悪用する首謀者・セイターが人類を滅亡させようとした理由が「自分が末期ガンだったから」っていうなんとも利己的なのはちょっと唖然としたけど…(いやいや、周りを巻き込むなよ…)

尺が長い割にテンポも早く目まぐるしくて、映画後半になるまで主人公の男の名前が出てこないことに全く気付かなかった(設定としては「名も無き男」らしいけど…)主人公演じる俳優ジョン・デヴィット・ワシントンは、あのデンゼル・ワシントンの息子とのこと。

あと、TENETに関してはとにかくサウンドがあまりにも良すぎてぶっとんだ。私は普段近隣のMOVIXで鑑賞しているのでそこはまぁIMAXも4DXも見る機会がないのだけど、普通の2D上映でもあれだけ凄かったので(爆音上映でないか?ってくらい体の奥に振動がズンズンくる感じ、重低音もヤバい)IMAXで観れていたら感動して泣いてたかもしれない。

 


映画『TENET テネット』スペシャル予告 2020年9月18日(金)公開