昼間、ご先祖様のお墓参りをし日頃の感謝を込めて手を合わせる一方で、その夜にはもう自分のことが大嫌いでたまらなくて涙が止まらない自分の不甲斐なさに、先祖代々苦労の人生を歩んできたであろう先代たちの子孫がこんな私で心から申し訳なく思う。ごめんなさい、とひたすら心のなかで謝った。でも生まれなければ、こんなに苦しまなくてすんだかもしれないのに。かといって高いところから空に飛び降りたり手首を切る勇気さえもない。手首にカッターを充ててみたけど、怖すぎて力強く引くこともできなかった。地獄はあの世にあるんじゃない、この世界そのものが地獄だ。