トネリコの憂鬱

つつましやかに暮らしを綴る。好きなものを語る。時々、毒も吐く。地方住みアラサーの日々。映画と漫画がないと生きられない人生。

骨の髄まで愛して

 

 純愛カニバホラーロードムービー【ボーンズ アンド オール】すっっっごいおもしろかった…!!!!…ので、ここで吐き出させてください。

リメイク版【サスペリア】や【君の名前で僕を呼んで】のルカ・グァダニーノ監督作品ということで前々から気になっていたのだけど、地元の映画館じゃ上映してくれなくて(ちなみにルカ監督、君の名前で僕を呼んで、はまごうことなき傑作だしリメイク版サスペリアも旧作に引けを取らない怪作だった)配信を楽しみにしていた。

で、【ボーンズ アンド オール】がアマプラで見放題になったとのこと、さっそく鑑賞。もう最&高だった…個人的に、現時点で今年観た映画のなかでいちばん心抉られた。


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 人を喰べずにはいられない衝動を抑えられず、苦しむ18歳の少女・マレン(テイラー・ラッセル)。彼女は父と共に住まいを転々としながら生きていた。ある日、マレンは友人の指を食べてしまう事件を起こし、そんな生まれつきの“人喰い”である娘との生活に限界を感じた父は、メッセージを吹き込んだカセットテープを残してマレンのもとを去ったのだった。

マレンは父の残した手がかりをもとに、幼い頃に自分を捨てた母を探す旅に出る。その道中、彼女は自分以外には存在しないと考えていた“人喰い”の同族に出会った。マレンと同じく、人を喰べずには生きていけないという秘密に葛藤している青年・リー(ティモシー・シャラメ)だ。旅を続ける中、マレンとリーは少しずつ惹かれ合っていくが、同族は絶対に食べないと語る謎の男サリーの出現をきっかけに、危険な逃避行へと身を投じていく。…というあらすじ。


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 シャラメの履いてたダメージジーンズがこれでもかってくらいダメージ受けてて笑。テイラー・ラッセルとティモシー・シャラメカップルの組み合わせ、すごくお似合いで萌えた。

 

(↓↓以下、ネタバレありなのでご注意ください)

 

 あまりにも他人と種が違う、スーパーハードモードマイノリティで社会からはみ出た孤独なふたりが、残酷な本能と向き合い、どこか退廃的な雰囲気でありながらも甘酸っぱく愛しあう姿がとても美しかった。主演ふたりの繊細で危うい表情の変化が凄くて、色んな解釈ができるのも良い。

勘違いストーカーおじさんのサリーの存在がなかなか異様にキモくて随分とやらかしてくれた…(パンイチでカニバなお食事する絵面のインパクトよ

ラスト10分、映画のタイトルの意味はこれだったのかと腑に落ちる。草原で裸で抱き合うリーとマレン…心から愛した相手に食べられることによって、本当の意味でふたりの魂はひとつになれたんだね。わたしの一部となって、あなたはずっとわたしのなかで身も心も存在し続ける…これぞ、人間という枠を超えた、生物としての究極の愛の形なのでは……!?と感激してしまうくらい。

カニバリズム描写も盛り盛り、ニッチな内容ではあるけどなにしろ脚本が秀逸だったので、鑑賞後も切ない余韻が残った。自分みたいなメリバ好きにはたまらない、刺さる人にはめちゃくちゃ刺さりまくる作品なんじゃないかな。

 

【ボーンズ アンド オール 予告編】R18+


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 そして最近じわじわとティモシー・シャラメの虜になりつつある。彼の過去の出演作をあれこれチェックしてるところ。

いや…シャラメは…沼だってば……え、あんなん沼るでしょ??【君の名前で僕を呼んで】や【レイニーデイ・イン・ニューヨーク】を観て確信したけど、ただカッコいいだけじゃない、人の心を揺さぶる演技ができる素晴らしい俳優だと思う。

彼の主演作といえば今後、【ウォンカとチョコレート工場のはじまり】(←シャラメ版のウィリー・ウォンカが見れるなんて嬉しい!)や、【デューン 砂の惑星Part.2】が控えているので絶対映画館に足を運ばねば…!