トネリコの憂鬱

つつましやかに暮らしを綴る。好きなものを語る。時々、毒も吐く。地方住みアラサーの日々。映画と漫画がないと生きられない人生。

連載再開したベルセルクに感極まる。

 

 ベルセルク連載再開、が今の時点で個人的に今年一嬉しいニュースなんだが…こんな奇跡ある??

絶望してたのに、最終回なんて永遠に読めないと思ってたのに。アシスタントの方々の作画とウラケンの高校時代からの良きライバルで親友、漫画家でもある森先生監修という、彼らの情熱によって受け継がれたその本編を読んでみると、それは紛れもなくベルセルクそのものだった。

連載再開するか否かを決断するまでの白泉社および関係者スタッフらの困難と苦悩を考えれば、本当に感謝の言葉しかない。いや、確かに長くファンやってる身としては細かい作画の違いは分かれど(ウラケンは超絶画力高いけどパースが独特だもん)完璧とはいかずとも、あそこまでウラケンの作画とベルセルクの世界観の雰囲気を忠実に再現できるのはホントすごい。ウラケンが生前、信頼した森先生とスタジオ我画になら、ベルセルクを任せても安心だと心から思える。

ただ、セリフだとかすごく難しいだろうなぁ…たとえ絵柄は限りなく近づけることはできても、やはり作者本人にしかできないキャラの言い回しや心理描写ってあるから。それを連載再開後どれだけ違和感なく表現できるかって、まさに至難の技だ。ウラケンって小説家並みの語彙力だったしベルセルクは名言だらけだもの…まぁ、そこも含めて連載再開後も全力で応援していきたい。

 先月に引き続き、今月もKindleで電子版のヤングアニマルを購入。ヤングアニマル代の¥440は実質ベルセルク代といっても過言じゃない。…さて、ここからがネタバレ。

41巻のラスト、満月になるたびにガッツ御一行の前に現れる謎の黒髪の少年(月下の少年)の正体がグリフィスだったと判明した続きから始まる(グリフィスの、『一筋の涙と共に、朝露の涙の様に』…の台詞のくだりにはついじ~んときてしまった)ところで、本誌でのガツグリ再会なんて!何年ぶりなのだ!!!??わたしは大いに歓喜した。誰に何と言われようとガツグリストですいません。

憎悪で激昂してこんなにキレッキレになってるガッツも久々。グリフィスが傍にいる影響か、狂戦士の甲冑が作用できない?てかグリフィスもっと!喋んなさいよ!一瞬だけ感情を取り戻して、満月が終わりいつもの無表情のグリフィスに戻ってしまったんだな。ゾッドもいつぞやの剣の丘のときみたく邪魔しないでくれ(ふたりの再会になんでいつもお前は颯爽と割り込んでくるのだ

ショックで気絶したキャスカをグリフィスはこのまま連れ去る気なのかも。大地がひび割れ、枯れていく桜の霊樹、まるでこの世の桃源郷のような妖精郷(エルフヘルム)の平和がついに崩壊しはじめた…この展開だと髑髏の騎士が助け舟を出してくれるか、呼び水の剣でまた事態を悪化させる…なんてことにならなきゃいいが、続きはどうなってしまうのー!次回は8月掲載らしい。掲載ペースのあまりの早さに逆に困惑する。スタッフ様、これまでの経緯もあるのでファンはいくらでも待てますからもっとゆっくりでもいいんですよ…?


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 そして大ベルセルク展に死ぬほど行きたい。

ウラケンの生原稿をこの目にしかと焼きつけるまでわたし成仏できません。来月から名古屋会場なんだけど、またしてもコロナに阻まれてしんどい。しかも名古屋なんて…っ遠すぎて…!地方巡回、あと全国で20ヶ所くらい開催すればいいのに(涙)千葉県は三浦健太郎記念館を作るべき。