トネリコの憂鬱

つつましやかに暮らしを綴る。好きなものを語る。時々、毒も吐く。地方住みアラサーの日々。映画と漫画がないと生きられない人生。

どうしても、感性が合わないものはある。

 

 数ヶ月前、職場の人に「○○さんならこれ絶対ハマると思うので読んでくださいっ!」って言われて勧められたとあるマンガ(もうすでに完結済みの作品)があって、興味本位から読み始めた。

しかしその作品がまぁ、身も蓋もない言い方をすれば…おもしろくない。近年アニメ化もされていて、ゴツゴツとした荒々しい作画とどこか退廃的な世界観に容赦ないグロ描写が魅力ではある。…のに、いかんせんストーリーがつまらなすぎる。伏線も色々張ってあり徐々にそれも回収されていくのだけど、その伏線が回収されたからといってそれが驚くようなものでもないし、何か納得いくような快感が得られる程でもなく…。マンガ・アニメ・映画において自分の好きな作品でエログロ描写があるものはたくさんあるのでそこは全然問題ないんだけど、ストーリーで心に響くものがない。

…とはいっても、その作品はアニメ化されたくらいだから一部では人気があるのも納得できるし、その作品自体が悪いわけでは決してない。良かれと思って勧めてくださった職場の方には申し訳ないが…。

私はマンガやアニメを楽しむ上で、たとえどんなに作画が綺麗でクオリティが高かったとしても、自分の感性を通してそのストーリーに魅力を感じなければ見る気が失せてしまうタイプなので、読み進めてるそのマンガも正直言えばもう読むのが苦痛になってきている…。要は、その作者の描く物語と感性が合うか、合わないか、ってだけの話。といってもその作品、あと4巻ほど読めば完結するのでここで中断するのもキリが悪いし結局は最後まで読むんだろうけど。

 

 …話をうまくまとめられなくてすいません。 

自分がとてもおもしろいと思って推す作品でも、感性や好みの価値観は人それぞれ。相手も必ずしもおもしろいと思ってくれるとは限らない。当たり前の事かもしれないけれど、自分が相手に何かしら作品を勧める場合は、【感性が合わないこともある】という事をきちんと念頭に置いておかなければな…と改めて思った。