トネリコの憂鬱

つつましやかに暮らしを綴る。好きなものを語る。時々、毒も吐く。地方住みアラサーの日々。映画と漫画がないと生きられない人生。

桜日和

 

 ここしばらくの暖かさと晴れ模様であちこち桜の花が開花してとても綺麗。

春がくるたび、繊細で上品で奥ゆかしさのあるこの美しい花が毎年眺められる日本に生まれてほんとうによかったと思う。だいすきな桜、願わくば未来永劫、この国の平和の象徴であってほしい。

 

f:id:ruiash:20240407151136j:image

 

 4月。多くの人達が新年度を迎えて多忙な日々を過ごすなか、わたしは未だに仕事が決まらずにいる。
気になっていた美術館の受付事務(正規雇用ではなかったので学芸員資格なしでも応募できた。昔から美術館やアート好きだし、美術館で働くのちょっと憧れてたんだけどね…)は不採用だった。
それからも様々な求人とにらめっこする日々。人口最少県のド田舎、ただでさえ求人も少なくいつも似たりよったりで職種も限られ、応募したいと思える仕事がなかなか無く、心から思ってもない志望動機を無理矢理捻り出すのに苦戦する。求人サイトやハロワで探してても『こんな雇用条件で誰が応募するの…!?』ってくらいブラック臭のする酷い求人もわんさかあったり。
 20代前半の頃、訳あって図書館司書を半年で辞めた後、製造系で女性用衣類の包装作業の仕事に就いたことがあった。あまり素早くできなかったのとひたすら延々と同じ作業の繰り返しに頭がおかしくなりそうで辟易して、これまた8ヶ月で辞めてしまい、わたしは工場や流れ作業が向いてないのかも…?という教訓でそれ以来、なるべく自分でもやれそうな範囲のデスクワーク系の仕事に拘ってたけど…。
正直言って事務系の求人も限られてるのでこれからは事務だけに拘ってちゃ厳しいな…と思い他の職種の求人も見たりして、さっそく土曜にフルタイムの清掃の面接を受けてきた。そして次の日に採用担当者から電話が。結果、合格。しかしその後、採用辞退。←イマココ
その清掃の仕事の面接は先月受けた面接よりかはだいぶカジュアルな雰囲気だったものの、面接官の質問や言葉に違和感というか、どこか引っかかるものがあり(内部の人間関係が悪そうな感じのニュアンスが言葉の隅々にあった)なんとなく嫌な予感が…。せっかく採用されたのに辞退するなんて勿体ないかなぁ?でもなぁ…う〜ん…と悶々として悩んだ挙げ句、丁寧にお断りした。
 これでよかったのか?何が正解なのかは分からない。でもきっと自分の判断は正しかったのだと信じたいよ…。転職活動という名の戦い、出口の見えない真っ暗で長いトンネルを彷徨ってるようで気が狂いそうになるけれど、諦めずに頑張る…。

明後日はWeb面談。切り替えて、次に進もう。


f:id:ruiash:20240407151237j:image

境界知能


f:id:ruiash:20240214183045j:image

 

 ブログに書くかどうかも迷ったけれど、この場所では自分の心を偽りたくないから気持ちを整理するためにも綴ろうと思う。
先月に心療内科で受けたWAIS−IV知能検査の結果、わたしはIQ82、境界知能領域(以下、境界知能)だということが判明した。
【境界知能】とは、知能指数(IQ)が一般より低いIQ70〜85未満に位置する人のことを指し、(ちなみにIQ69以下の人が知的障がいに分類される)健常者と知的障がい者のあいだ、いわゆるグレーゾーンの領域のことだ。境界知能に該当する人は平均よりIQが低いため、日常生活で様々な困難が伴う(知的障がいと平均的な知能の狭間であるため、障がいだとは診断されず、なかなか公的な支援にたどり着けない人が多い)のだという。

「認知機能」(記憶、言語理解、注意、知覚、推論、判断)という、人が社会生活を送るのに必要な機能が弱いのが境界知能の人の特徴らしい。


f:id:ruiash:20240401151021j:image

日本人のIQ分布グラフ

 

わたしの検査結果報告書の記述によると、

 

①知覚推理(非言語的な情報をもとに推論する力、空間認知)が低い〜平均の下
②ワーキングメモリー(聞いた情報を一時的に留め、その情報を操作する力。注意力、集中力)が低い〜平均の下
③処理速度(単純な視覚情報を素早く素早く正確に処理、あるいは識別する力、短期記憶、目と手の動きを協応する力)が非常に低い〜平均の下

 

 …という感じだった(長いので要約してあります)
上記の結果を踏まえてこれまでの自分の人生を振り返ってみて、思い当たる節が多すぎた。なぜかいつも動作が鈍いこと、工夫したり一生懸命やっても要領が悪く手先が不器用で周りのスピードになかなかついていけず、あらゆる場面で誤解されて傷ついてきたこと…。

基本的な日常生活は送れても職場で働く上で直面してきた数々の困難と生きづらさの原因が、ようやく分かった気がする。
仕事をするのにとても重要なワーキングメモリーや、特に処理速度(動作性IQ)の数値が平均の下〜非常に低いだなんて…と正直、絶望した。ネットでも境界知能についてあれこれ調べてみたけれど、自分に当てはまることばかりだった。
頭が悪いのは十分自覚していたからなんとなく、覚悟はしていたつもりだったのに…それでも、いざこうして検査結果報告書を目の当たりにして、自分は生まれつき能力の低い人間だったのだと事実を突きつけられて、落ちこまないわけがなかった。
障がい者でもなく、かといって普通にもなれない。この現実を受け止めなきゃいけないし、わたしよりも大変な思いをしてる人は世の中にはたくさんいるのは分かってる…。けれどやっぱり色々と苦しい。境界知能であるのにショックを受けた一方で、もっと早く検査をしておけばよかった、という気持ちもある。

 ただ唯一救いだったのが、言語理解(語彙や知識の獲得、言語理解、言語表現)という項目だけは、平均〜平均の上だったことかな。まぁ、自分は別に言葉での表現力の才能が突出してるわけでもなく、言語表現といっても喋るのは苦手だけど、昔から書くことはちょっと好きだったのがよかったのかもしれない。書くのは、自分のペースでできるから。
 医師の話によると、ワーキングメモリーや処理速度を改善する処方薬がある(うろ憶え)らしい。飲むかどうかは個人の自由。でもその薬を飲むのは迷ってる…。一時的にでも改善できたらそりゃ嬉しいけど、元々の性質を根本から治すことはできないのだし、薬を飲み続けなきゃ効果も持続しないのかな、それってちょっと怖いな…、って思ったり。

 これから先の将来のことを考えると、どうしようもなく不安になる。周りに迷惑なんてかけたくないよ。この社会にわたしの居場所なんてあるんだろうか。

鬱屈

 

 面接は、ボロボロだった。

事前に頭のなかで応答のシュミレーションはしていたものの、面接の後半になると予期せぬ質問をされたりして頭がフリーズしてしまい、落ち着いて答えようとしたのにまとまりのないことを言ってしまったりもした。終わって会場を出た後、『完全にやらかした…』と放心状態。

約9年ぶりの面接はいかにもガチガチな、ザ・面接みたいなのだった。前回の派遣の短期バイトでは派遣会社の方とオンライン面接はしたものの、やはりそれとは緊張の度合いが違う。それにしても、パートの面接で面接官が5人もいるとは…意味不明(愚痴

自分の他にも受験者が10人以上もいたから、ライバルが多いなかであんなボロボロの面接のわたしが勝ち残れるとはとても思えない。

面接の合否の通知がまだ来なくてモヤモヤしているのと、明日の午前中は心療内科に検査結果を聞きに行かなきゃいけなくてそれがさらにネガティブな気持ちを加速させている。

明日の夜はアイスでも食べながらやりすぎ都市伝説2024年春SPを見よう…。

 

f:id:ruiash:20240304095334j:image

部屋に飾っている、ダイソーで買ったドライフラワー柄のクリアガーランド。お気に入り。

春の足音


f:id:ruiash:20240225175603j:image

 

 市内に米粉クレープのお店ができた。

注文したのはホイップクリームをトッピングした、シュガーバタークレープ。生地がパリパリに焼いてあるクレープを食べたのは初めて。シュガーバターのふんわりした甘さと相まって、好みの味だった。確実に春の気配が近づいてきている青空の下で食べるクレープはおいしかった。

明日も天気予報は晴れマーク。最高気温は17℃、洗濯物がよく乾いてくれて嬉しい。早く衣替えして春の軽やかな服を身に纏いたいところだけど、まだちょっと早いかな〜。


f:id:ruiash:20240304093918j:image

 

 彼がホワイトデーにとステラおばさんのクッキーをプレゼントしてくれた。ありがとう。好きなんだよね、ステラおばさんのクッキー。1日1枚食べて楽しんでる。毎日ちょっとずつ甘いものを食べるのをやめられない…。

March

 

 3月になった。大したことをしてなくとも、1日1日が淡々と過ぎてゆく。

質素だけどおいしいごはんを食べ、数日分の食料品の買い出しに時々出かけて、ゆるく自炊や家事をこなして、こたつに入って映画鑑賞やら追ってる漫画を読んだり、眠くなってうとうとしてきたら軽く昼寝、起きてお気に入りのYouTuberの動画を巡ったり、気が向けば詩や散文を書いたり…。日中、あまりエネルギーを使わないこの地味で平和な暮らしがとても心地いい。

仕事中の、常に職場のひとに監視されているかのような目があるなかでの緊張感やスピード感にやたら疲れてしまう質だから、煩わしい人間関係に振り回されない日々は気楽だ。

正直、世の中の速度があまりにも早すぎて(ここ数年、それがさらに加速しているような気がする。情報過多で、何事もより効率的にと急かされたり、タイパ至上主義だとか)…ついていけないし、わたしはとことん競争社会に向いてない性格だと思う。

 以前から気になっていた仕事が今年度の募集を開始していたので、さっそく履歴書を郵送した。PCで履歴書作成したのは今回初めてだった。データさえ手元に残しておけば今後、基本的な部分は使い回せるし、手書きよりもずっと楽だ。家にプリンターがなくとも、USBを差せばコンビニで印刷できるから便利。

とりあえず履歴書は送ってみたものの、果たしてあの求人にどれだけの応募数があるのか…?分からないので、あまり期待せずに過ごしたほうがいいかもしれない。


f:id:ruiash:20240304093954j:image

 

 2024年のスケジュール帳はムーミン。わたしもムーミン谷の住人になれたらいいのにな…。